その夢は叶わないと教える勇気

 

破壊的な多動児だった長男の話題。

 

幼い頃はじっとすることが難しく、体を使っての多動表現に親は苦労してきた。

 

ところが成長してからの多動はなんと予想外、思想の方へと移行されていくことになる。

 

中学の頃、テニスに夢中になりすぎて自分が多動であることも忘れてしまったように落ち着きを見せてくれた息子。

 

テニスが好きで好きで…と、テニスのことで頭がいっぱいになる程度ならばその辺の中学生でもザラにいるだろう。

しかし息子は不思議な方面へと発想を広げる。

 

 

『テニスのプロ選手になって東京オリンピックに出ることにした』

 

 

そう打ち明けてきた中学2年。

 

そんなものなれるわけがない

それが周囲の素直な意見であり、それは絶対に正しいだろう。

 

学校内での実力も1番手でもない。

高校推薦のお声なんかも確実にかからないだろう。

 

普通の感覚では『テニスは好きだけど趣味にしておこう』と既に決めているであろう年齢に差し掛かっている。

それを何の恥ずかしげもなく東京オリンピックに出ると吹聴して回っている。

 

たとえば息子が普通の子だったとしよう。

そしたら何の問題もないと思う。

自分は夢を語っているだけだというリアルな感情が念頭に置かれながらの発言なんだろう。

 

しかし発達障害児はそうではない場合が多い。

本気でそう思っている

少なくとも息子の場合はそうなのだ。

 

ポンと突発的に出てきた思想は必ずそうなるだろうという思い込みだけで進んでいく。

 

そういえばイチロー選手もそんな子供時代を公表していたよね。

だけど彼は本当に野球を頑張ったんだろう。

うちの子は全然違うの。

たとえば練習がない時間、自主練に明け暮れているかと言えばそうでもない。

家でゴロゴロしている普通の中学生である。

そんな中坊が口では偉そうに『錦織の背中を追う』だとか本気で言っているんだからコント状態。

しつこいようだけど、本気で言っているのだ。

 

ママ友さん達の意見を仰ぐと、私の周囲の方たちは『がんばれ』と応援している素振りを見せるべきだと言うのだ。

 

子供の夢を破るような事は言っては可哀想じゃない!というアドバイスをうけた。

 

違うと思った。

私にはそんな意見がすぐに出てきた。

相談しておきながらも…

 

思い込みのバーチャル世界とリアル世界が合体してしまっている息子に、そんな無責任なことを言ってしまっていいのか?

 

進路を真剣に考えて欲しい大事な時期に、無駄な時間を費やすことになるのではないだろうか?

 

おそらく大学などには行けない、高校すら入れて貰えるかわからない読み書きもロクに出来ない人。

 

そんなハンディキャップを抱えているからこそ、

今の段階から真剣に未来を見据えて欲しいと思った。

 

 

テニス選手にはなれないんだよ

私は”その夢は叶わないんだ”という真実を息子へ投げかけた。

 

しかし聞かん坊一筋で生きてきた彼には、そんな言葉だけでは浸透するわけもない。

 

『最低の親』だと喚き散らす日々が続いた。

 

錦織選手は既に小学生の時にアメリカのスクールへ呼ばれたんだ。

しかも国にお金を出してもらってテニスをしているんだ。

 

あんたはなんで、自分も同じステージに立てると思ってんの!?

 

ここまで酷い事を言わされた母の心は痛かったのに、

そこから息子が導き出した選択はやはり突拍子のないものだった。

 

『じゃあアメリカに行ってくるわ、どうせ海外行くつもりやったし~』

 

はぁ?

 

しかしそれもまた本気で言っているのだ。

不思議な親子の争いが増えることとなった。

 

こちらの記事のお話

 

 

結果、親が聞いてくれないならと祖父母行脚を始め、

独自のプレゼンで留学費用を獲得してきた息子は行ってしまったのである。

アメリカへ。

 

 

親の教えを言葉では理解できない彼の行く末は、

自ら体感することによって母親の言葉を理解することになる。

 

そこまでの荒療治がなければわからないんだなと帰国後に改めて思った。

 

 

おかん

ちなみに錦織選手が拠点を置いているアメリカ、フロリダのスポーツのスクールは

1週間からの留学ツアーを組んでいます。

 

様々なスポーツに対応しているので、

一緒に参加する同年代の子はたくさんいました。

 

 

けっきょく何の話?になってきたけれど、何が言いたいかというと、

ここまでしなければ理解しない習性を持つ人には、はっきりと教えた方が良いんだろうと思う。

 

『その夢は叶わない』って。

 

それからの私は何でもかんでもハッキリと伝えることにしている。

『何て可哀そうなことを言うの?』と周囲に言われようと。

 

しかしながら今でも息子と私による同じような争いは、

内容を変えては日々進行形である。

 

成長した息子は

今でも大きな夢を語っている。

 

もちろん何の根拠もなく

 

聞かん坊の息子はいくつになっても、言うことを聞かないものだ。

 

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